今回から「配列」について書いていきたいと思います。
「配列」を勉強することで、「データの扱い方」を理解していただけると思います。
まず、これまでは1つの変数には1つのデータしか格納できないという前提で
話を進めてきました。例えばこんなプログラムを見てみましょう。
<?php $sales_chiba = 200; //ちばさんの売上は200万 $sale_tanaka = 300; //たなかさんの売上は300万 $sale_sato = 250; //さとうさんの売上は250万 $sales_chiba = 500; //もう一人ちばさんがいて、売上500万 echo $sales_chiba; echo "<br>"; echo $sale_tanaka; echo "<br>"; echo $sale_sato;
実行結果を見て頂くと、$sales_chibaのデータは500に上書きされていることがわかります。
原則的にプログラムは上から下に実行されていくため、下の方に記述されている
$sales_chiba = 500によってデータが上書きされてしまうのです。
例えば、この企業(ということにしましょう)にちばさんが2人いて、
それぞれの売上データを管理したければ、$sales_chiba2 といったような変数を
新たに作成する必要があります。
しかし、社員の数だけ変数を用意するのは面倒ですし、非効率な気がします。
そこで、「配列」という概念を使うとこの面倒臭さは解決します。
上の画像で示したとおり、配列=arrayというものを使うと、1つの変数に
複数のデータを管理することができます。
サンプルプログラムをみてみましょう。
<?php $sales = array(200,300,250,500); //array = 配列 print_r($sales); //print_rはechoと同じような表示命令
実行結果は見慣れない感じですが、Array=配列で、4つのデータが表示されていることが
わかります。このあたりは後々詳しく書きたいと思います。
と宣言することで、1つの変数に複数のデータを保持できる
配列として変数を利用することができます。
上の画像に示したとおり、配列はタンスのようなものだとイメージすると
理解が進むかもしれません。
1つの変数をタンスとみなして、複数の引き出しがあって、その1つ1つに
データを保存することができるようなイメージです。
そして、このタンスの引き出しの数は「無限」です。
ただし、先ほどのプログラムでは、最初のデータが「ちば」さんのデータ
だということはプログラムだけではわからなくなってしまいましたね。
(変数名が $sales_chiba から、 $sales になったため)
ただ、これも後々解決できますのでご安心を。
次回以降、さらに配列について勉強していきたいと思います。