2015年11月11日

PHP はじめての配列

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今回から「配列」について書いていきたいと思います。
「配列」を勉強することで、「データの扱い方」を理解していただけると思います。

変数についてのおさらい

php 変数
 
まず、これまでは1つの変数には1つのデータしか格納できないという前提で
話を進めてきました。例えばこんなプログラムを見てみましょう。
 

<?php

$sales_chiba = 200; //ちばさんの売上は200万

$sale_tanaka = 300; //たなかさんの売上は300万
$sale_sato =  250; //さとうさんの売上は250万

$sales_chiba = 500; //もう一人ちばさんがいて、売上500万

echo $sales_chiba;
echo "<br>";

echo $sale_tanaka;
echo "<br>";

echo $sale_sato;

実行結果

PHP 配列

解説

実行結果を見て頂くと、$sales_chibaのデータは500に上書きされていることがわかります。
原則的にプログラムは上から下に実行されていくため、下の方に記述されている
$sales_chiba = 500によってデータが上書きされてしまうのです。
 
例えば、この企業(ということにしましょう)にちばさんが2人いて、
それぞれの売上データを管理したければ、$sales_chiba2
といったような変数を
新たに作成する必要があります。
 
しかし、社員の数だけ変数を用意するのは面倒ですし、非効率な気がします。
そこで、「配列」という概念を使うとこの面倒臭さは解決します。

配列とは

PHP 配列 array
 
上の画像で示したとおり、配列=arrayというものを使うと、1つの変数に
複数のデータ
を管理することができます。
サンプルプログラムをみてみましょう。
 

<?php

$sales = array(200,300,250,500); //array = 配列

print_r($sales); //print_rはechoと同じような表示命令

実行結果

php array print_r

解説

実行結果は見慣れない感じですが、Array=配列で、4つのデータが表示されていることが
わかります。このあたりは後々詳しく書きたいと思います。
 

$変数名 = array(データ,データ,データ・・・);

と宣言することで、1つの変数に複数のデータを保持できる
配列として変数を利用することができます。

配列はタンスのイメージ

php 配列とは
 
上の画像に示したとおり、配列はタンスのようなものだとイメージすると
理解が進むかもしれません。
 
1つの変数をタンスとみなして、複数の引き出しがあって、その1つ1つに
データを保存することができる
ようなイメージです。
そして、このタンスの引き出しの数は「無限」です。
 
ただし、先ほどのプログラムでは、最初のデータが「ちば」さんのデータ
だということはプログラムだけではわからなくなって
しまいましたね。
(変数名が $sales_chiba から、 $sales になったため)
 
ただ、これも後々解決できますのでご安心を。

まとめ

・通常、変数には1つのデータしか格納できない
・配列=arrayとして宣言することで複数のデータを格納できる
・配列はタンスのようなイメージで覚えると良い

次回以降、さらに配列について勉強していきたいと思います。

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