前回は引数を具体的なプログラムで説明しました。
今回は返り値(かえりち)を説明したいと思います。
この記事は前回のプログラムと比較して読んで下さい。
さっそくサンプルプログラムをみてみましょう。
<?php function return_word($data){ if($data == 1){ return "a"; // aという文字を「返り値」として返す }else if($data == 2){ return "b"; }else{ return "c"; } }//ここで関数終了 $a = 1; $b = 2; $c = $a * $b * $b; echo return_word($a); //関数return_wordの返り値をecho echo "<br>"; //改行 echo return_word($b); echo "<br>"; //改行 echo return_word($c); ?>
実行結果は前回と変わりませんが、echo を行うタイミングが違います。
前回は関数の中で echo していましたが、今回は「 return 」という命令を使って
関数を呼び出した部分、つまり、 return_word($a); のところに
返り値(かえりち)を返しています。
具体的には return_word($a); は 「a」という文字が返ってきます。
従って、echo return_word($a); という1行では返ってきた返り値であるaを
表示することになります。
ちなみに、関数について少しだけおさらい。
原則として、関数を利用する場合には引数(ひきすう)を渡し、
返り値(かえりち)を受け取る、という流れになります。
つまり、関数内で echo していた前回のプログラムは基本的にはNGで、
返り値を返して、関数を呼び出した側で echo を書くほうが
プログラムとしての美しさがあります。